夜の川

水に映った 青い灯は
揺れて哀しい あゝ恋ごころ
愛しているから 別れたの
それが男にゃ わからない
京都 木屋町 夜の川
「あんた あんたってば」
どこへ流れるの

風が噂を運ぶたび
胸がうずくの あゝ逢いたいの
吸い殻みたいに 捨てられて
あたしひとりが 燃え残る
名古屋 納屋橋 夜の川
「あんた あんたってば」
どこへ流れるの

忘れたいから 飲む酒に
なんで面影 あゝまた浮かぶ
倖せ捜して 何度でも
着いた岸辺で 夢を見る
博多 天神 夜の川
「あんた あんたってば」
どこへ流れるの
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