武将 毛利元就~セリフ入り~

父母亡くして 兄までも
寂しさ隠した 次男坊
武田に押されて 又打川(またうちがわ)で
武将の初陣(ういじん) ままならず
毛利の命脈(めいみゃく) これまでと
防ぎ矢放てば 父の声

「元就(もとなり) 我が毛利軍は少数なれど
心を合わせ 力をひとつにして
一押しニにも押し 三にも押して
押して押して押しまくれ」

前には大内 うしろには
尼子(あまご)の力が 伸(の)し掛かる
こころの支えは 愛しい妻と
母上がわりの 杉の方
毛利をつぶして なるものか
誓った心に 母の声

「父上は常日頃
わしは冬の蝶の如き武将だが
三つ星を流れ星にせぬよう
懸命に生きておると おっしゃってました
元就 どうか毛利をたのみますよ」

瀬戸内 山陽 山陰に
輝く星は 三ッつ星
芸州生まれの 芸州育ち
知略(ちりゃく)の武将が 夢はたす
今世に伝わる 元就の
三ツ矢の教えは 王の声
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