青い傘

たわむれるような口づけは
遠い夏の日のかげろうね
会えない日々にほほえみが
ぬれた花のようによみがえる

長くつきあっている人が
あなたにいるときいたけれど
一人不安を打ち消して
電話待ってた長い夜

最後に手紙を書いたけれど
泣き事ばかりで 破りすてた
あなたに渡していたとしても
らしくないねと 笑うだけ

何の約束もしないのに
はやい電車で会いに行った
雨のシトシト降る中を
住所たどって歩いた

私のさしてる青い傘は
歩道に浮かんだしみのようね
あなたが気づいてくれたならば
何も言わずに帰ります

私のさしてる青い傘は
歩道に浮かんだしみのようね
あなたが気づいてくれたならば
何も言わずに帰ります
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