息子へ

親元はなれて
世間にもまれ
人の情を知るがいい
俺は息子に
とやかく云わぬ
文句あるなら 男の子だろ
おやじ こうだと
云って来い
自分の理屈が
通らぬからと
人に迷惑かけるなよ
勝手気ままに
つっぱるけれど
どんな奴でも
息子のことを
憎む親など いやしない

親父風吹かすなと 息子の奴に云われたけど…
そうや そうなんや 遠い昔のことやけど
俺にもあったなぁ 息子と同じ青春が…

おやじの背中を
裸になって
流す気持になれないか
いつか二人で酒のみながら
男同志で 話をしよう
それが 親子と云うものさ
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