抒情詩

抒情詩傘に雨の街へ
通り過ぎる人の後ろ姿
僕は独り雨宿り

ポツリとひとつ瞼(まぶた)を隠し
濡れてはなるかと駈け抜ける
僕は独り雨宿り

それでも外へそれでも外へ
僕の部屋から

知らぬ顔ばかりの悔やしさに
溜息ばかりの薄情け
僕は独り雨宿り

それでも外へそれでも外へ
僕の部屋から
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