煙に白

示すように そこに立っていた
辺りはもう 直線みたいな 波模様

今 ここにいることを おとぎ話のように思っていた
明るい空気はもう 過去へ 帰ってしまっていないよ

束の間は束の間でしかない
それはとても 退廃的
見てきたもの全てを 閉じ込めてはいけない

それでは 何も違わないよ
肥大していたのは 祈り
動いているだけなら できる
値するような瞬間がやってくるのを 待って
怯んだ手足から 逃げる
視線はこぼれていないよ

うわの空でいた朝
飲み干した 重苦しい瞑想
否定はもう戻れないと知った
ほどいては 絡まる
色のない空
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