スクールフィクション

過ぎゆく日々のなかに潜む
凶暴な僕が頭をもたげる
ポケットのなかに押し込められて
幸せか、と僕にたずねる

自分で書いたデタラメな方程式は
矛盾だらけの僕らみたいだ
信じては疑い、無理に笑い、
幸せだよ、と嘘をついた

笑った顔で泣いてるみたいだ
次はどんな嘘が生まれる
何も知らず何も聞かず何も見ずに
いれたらいいのに

重ねて歪めて蔑んで尊んで
寄り添って犇めいて
悩んで悔やんで迷って息殺して
生きる意味を探している
探してゆく

水槽のなかの魚たちが
まばたきもせずこちらを見ている
冷たく冷たく研ぎ澄まされていく
深く潜れば誰も触れない

不自由であることを誇れるだろうか
何も知らず何も聞かず何も見ずにわからないまま

重ねて歪めて蔑んで尊んで
寄り添って犇めいて
悩んで悔やんで迷って息殺して
生きる意味を探している
探してゆく

重ねて比べて
悩んで悔やんで迷って息殺して
生きる意味を探して探して
生きろ
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