Echo

きみがつけたしみが ようやくとれて二年の月日が
それもなんだかこの頃 いとしいから不思議さ
偶然以外きっと 逢うことなんてなかったね
ここですれちがっても そのまま通り過ぎればよかったのに

きみは妙に律義なんだ
間が悪くて嘘つけない
彼氏なのと紹介したきり
隣の誰かの目を見上げた

愛などどうでもいいくらい きみを嫌いになりたい
ちょっとやそっとじゃ落とせない 心に残ってたしみだぜ
まだきみは

きみが入れた紅茶 飲んでみたことあったっけ
ぼくは終わりのない時の流れに きみを見ていた

ざわめく街に背中をむけ
歩き出した きみは少し
振り返って手を振った時に
あの日と同じ瞳をしてた

十年以上も経ったよな つい5分前の出来事
どうにもこうにも離れない 髭でも剃っときゃよかった
でもきっと

愛などどうでもいいくらい きみを嫌いになれない
ちょっとやそっとじゃ落とせない 滲んで拡がるしみだぜ
きみだけが
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