ああ、恋しくて

手当たり次第に TVのチャンネル変えたって
君のことが欲しい夜 心は切り替わらないみたいだ

恋人同士当たり前に 裸だって見せてるくせに
肝心なところを さらけ出せない僕がいるんだ

画面じゃ恋愛ドラマが じれったい主人公映してる
ほら行けよ  玄関に転がったスニーカーで

恋しくて ああ、恋しくて もつれる足で駆けてゆくよ
平凡なこんな男の ちっぽけなストーリーだとしても
君に会いにゆくため 僕は息をきらせてく

踏切の白線 誰もがきっとこんな風に
無力に立ちすくんで サヨナラを繰り返していくんだ

「でもね 僕なら大丈夫 君を離したりするもんか」と
夜風にかざす両手は ひいき目に見ても頼りないや

ここで引き返そうかと 顔を出したのは弱気の虫
黙ってろ 次の遮断機が降りる前に

恋しくて ああ、恋しくて もつれる足で駆けてゆくよ
冷めきったこんな世界に 鼻をつまんで笑われたって
君じゃなくちゃだめで 僕じゃなくちゃだめなんだ

ケータイに君からの着信 “繋がりたい”と催促する
僕も同じだから手を伸ばすよ …そう靴ヒモを結び直して

恋しくて ああ、恋しくて もつれる足で駆けてゆくよ
平凡なこんな男の ちっぽけなストーリーだとしても

恋しくて ああ、恋しくて もつれる足で駆けてゆくよ
冷めきったこんな世界に 鼻をつまんで笑われたって

君に会いにゆくため 僕は息をきらせてく
君に会いにゆくため 僕は息をきらせてく
君を抱きしめるため 僕はドアをノックする
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