Uta-net

イベントレポ

検索

メニューを開く

声優・アーティスト内田彩の温かく優しい新たな試み『AYA UCHIDA SPRING LIVE ACOUSTIC DAY』 レポート 2024/05/15
声優・アーティスト内田彩の温かく優しい新たな試み『AYA UCHIDA SPRING LIVE ACOUSTIC DAY』 レポート
声優・アーティスト内田彩が、4月28日(土)神奈川・関内ホール大ホールにて、昼夜異なるコンセプトライブ『AYA UCHIDA SPRING LIVE ACOUSTIC DAY / SWEET POP NIGHT』を開催した。
今回は昼公演『ACOUSTIC DAY』の模様をレポートする。

早くからSNS上で、物販コーナーの群馬電機製『呼び込み君』から流れる、内田彩本人による元気な「いらっしゃいませ」が話題となったこの日の関内ホール。GW前半中日とあって首都圏では多数のイベント、ライブが行われる中、大勢の熱心なファンが詰め掛け、開場前から熱気充満。有志と関係各所からのフラワースタンドに出迎えられ場内へ向かうと、ギターとキーボードが据えられたシンプルな構成のステージがアコースティックアレンジに相応しい雰囲気で佇む。

暗転し、大きな拍手と共にキーボード&バンマス・河合英史、ギター・嘉多山信が登場。ゆったりとしたOP演奏が流れ、デニム地に白いレースのフリルであつらえた衣装に身を包んだ内田彩が登場。手首にはめたライブグッズのバングルライトが灯りを灯らせた場内から、彼女が手にしたギターにどよめきが起きる。
1st FULL ALBUM『アップルミント』収録の『キックとパンチどっちがいい?』の軽快な前奏が始まると、彼女はギターを傍らのスタンドへ置いて笑いを誘い開演。「別にどうでもどうでもどうでもいいのよ」「別に気にして気にして気にしていないわ」というリフレインが印象的な歌詞を独特の高音でホール内に響かせてクラップを引き出し「キックとパンチ」をユーモラスにアレンジした。

「お越し頂きましてありがとうございます。初のアコースティックライブ、というわけで、素敵なホールで開催出来て大変嬉しく思います。いつもとは違う雰囲気で、楽しんでもらえたらと思います」
とバンドメンバー「えいちゃん」「がっちゃん」を紹介すると、『カレンデュラ、揺れる』へ。原曲からゆったりとアレンジされた演奏に合わせ、紫の照明に照らされて「行く当てのない想い 風が運んではくれなくて」「変わりゆくこの空を 愛おしく思う日が来れば」と切なく歌いあげ、花びらを思わせる黄色い灯りに包まれる。水色の灯りに沈んで大きな身振りでクラップを扇動した『Inferior Mirage』では「どうかさよならの前に まぼろしになれ まぼろしになれ…」と力強く低音を響かせる。続けて『グロー』で照明で赤く染まった内田彩は、クラップに乗って「朝焼け 探したのは 生まれたての光 最初に浴びたかったから 眩しくて 掴めなくて それでもまた 手を伸ばす」とハイトーンを響かせ喝采を浴びた。

その後のMCでは、新鮮なアコースティックアレンジを歌うこと、クラップや歓声がクリアに響いてくる、いつものライブと違う雰囲気が楽しいと満面の笑みを浮かべた内田彩は
「新しい一体感が生まれればな、と思っております」
と、『Blooming!』へ。桃色のライトに照らされ、一緒に駈け出すハイテンションなアッパーチューンだった原曲から、寄り添い歩く様な、じっくり聴かせるスローテンポなアレンジで「君に続くこの大地 ずっとね 大事にしたいんだ 種とメッセージを運んでいく 風みたいになれたらって想う」と言葉を紡ぐ。椅子に腰掛けての『スニーカーフューチャーガール』は疾走感を残しつつゆったりしたテンポで「歩くだけじゃ ありきたり 走り過ぎは 疲れちゃう わたしらしく 進めばいいんだ」と今回のライブに重ねる様に歌詞を響かせる。ピアノの音色でスケ-ル感が増した『Growing Going』は「願いのスピ-ドで 切り開いて 駆け出そう どんな未来も 結果オーライ!」とゆったり響かせた。

「いつもは思い切り飛び跳ねたり、手を振り回したり、そんな曲を今回は暖かにアレンジしていただきました。素敵だったでしょう?」
と問いかけ、大きな賛同の拍手を得ると、昨秋のニューアルバム収録の楽曲『運命じゃなかった』を初披露。蒼い照明の下、「無邪気な頃の二人は 運命だったけど 長い時 経って気付く 運命じゃなくなったこと」と哀しくも切ない心情を紡ぐ。ステージを満たした赤い照明を切り裂く青いスポットライトに照らされると『MELODY』へ。ロックからバラードへアレンジされたメロディに乗せて「あなたへ あなたへ あなたへと届け 私の 私の 私のMELODY」という印象的なフレーズを厚みのある声量でホール内に届ける。 大きな拍手を浴び楽しさを全身で表した彼女は、
「しっとりした曲も良いですけれど、ちょっと軽快に、楽しい気持ちになりたいじゃないですか」
とマラカスを手にする。黄色の照明に包まれギターの軽快なリズムに合わせて響くクラップにマラカスの音を乗せた『Canary Yellow』で「2倍速を選びたくなっちゃうような 退屈だった毎日が突然 見渡す限り鮮やか Canary Yellow 咲いてゆく」とほのかな恋心を聴かせる。「争いあうことや 憎しみあうことで この世界は灰になってしまう ピンクで癒すんだ ピンクで生きるんだ」と『ピンク・マゼンダ』では照明と客席のバングルライトがピンクに染まり、大きなクラップが響くと楽しそうにジャンプ。

「今まで約9年間、みんなに沢山愛してもらって、ライブで一緒に楽しんできた楽曲達を、新たなアレンジでお届けできて、新たな曲の魅力を発見できたり。初挑戦のアコースティックコンサートを開催できて、足を運んでくれたみなさんがいることに、改めて改めて、感謝いたします。こんな時間が続けばいいな…と想う気持ちを、この曲でお届けできたら良いなと思います」
と、『Destiny』へ。アカペラで「あの日からは 想像つかない距離 歩んで」と歌いだし、淡い色とりどりの照明に照らされ「ねえ 最後まであなたなの 永遠のMemory いつまでも つないでて 小さな輝きを 大切に重ねよう」とハイトーンをホール中に染み込ませ
「ありがとうございました」
と満面の笑みで締めくくった。

暗転した場内に満ちた拍手が大きなクラップとなり、バンドメンバーと共に再登場した彼女は、この日の衣装について触れ
「可愛いでしょ、ちょっと大人っぽいでしょ?」
とスカートを翻し大歓声。アコースティック公演への道のりを振り返った彼女は、
「みんな、不服そうだな、わかってるんだ。これでしょ?」
と、傍らに置かれ続けたギターを示し
「弾いてみようと思います」
と告げて大歓声を浴びる。このヤマハ『STORIA Ⅰ』はコロナ禍にレーベルスタッフからプレゼントされたもの。
「アコースティック公演があるからということで、井上さん(日本コロムビア・井上哲也ディレクター)とか、がっちゃん先生に、初心者でも弾けるように優しく教えてもらって練習しました」
とギターを肩に掛け、
「私の初披露を、この瞬間を、脳裏に焼き付けてください」
と暖色の照明に包まれ『まるで元気』へ。ファンとバンドメンバーが見守るなか「今何を感じる」とそっと演奏をスタートさせ、ギターを鳴らしながらゆっくりとワンコーラスを歌い上げた後は、バンドメンバーが合流。サビの「まるで元気」では場内一体となってコールし、彼女は手で大きな〇を作って「君の声が聴こえるから今」と語りかけ、大きな歓声を浴びた。




「いつか弾くからねって約束を果たせましたかね?」
と問いかけ大きな賛意の拍手を浴びると、9月21日に東京オペラシティ コンサートホールにて昼夜異なるコンセプトで「AYA UCHIDA Symphonic Concert 2024」を開催することを発表し、
「ここからラストスパート。夏にかけて色々イベントもありますので、その時までみなさん元気で、風邪などひかぬよう、いつでもまた帰ってきてね、という想いを込めて、この曲をお届けしたいと思います」と、『ハルカカナタ』へ。客席へ「ハルカカナタ あなたがずっと 星のようにいつも輝いてる ここからでも 見えているよ」と、微笑みを称えメッセージを贈る。最後は『Endless roll』で会場一体となってクラップ、再びマラカスを手にした彼女は楽しそうにステージを左右に移動して大きな身振りで手を振り、
「ありがとう」
とホールの隅々へ視線を贈る。「時よ止まれと願った日のこと 時が傷を癒してくれたこと どちらも等しく大切なんだ 記したいよ全部を エンドロールに」と、楽しい時間を締めくくるに相応しいフレーズを響かせた。
「初の試みにも来てくれるみんながいるから、こうやって、新しい音楽を届けられています。本当に、今日は集まってくれて、ありがとうございました」

と、大きく謝意を響かせ、喝采を浴び、初めてづくしのアコースティック公演は幕を閉じた。
声優・アーティスト内田彩ならではの表現力による、優しく、暖かな空間となった本公演。9月21日に行うオーケストラコンサート『AYA UCHIDA Symphonic Concert 2024』、さらにその先へ向け、内田彩が見せてくれる新しい世界への期待が膨らむ昼のアコースティック公演となった。


ライター:こもとめいこ♂


『AYA UCHIDA SPRING LIVE ACOUSTIC DAY』セットリスト

M01.キックとパンチどっちがいい?
M02.カレンデュラ、揺れる
M03.Inferior Mirage
M04.グロー
M05.Blooming!
M06.スニーカーフューチャーガール
M07.Growing Going
M08.運命じゃなかった
M09.MELODY
M10.Canary Yellow
M11.ピンク・マゼンダ
M12.Destiny

E01.まるで元気
E02.ハルカカナタ
E03.Endless roll


■プレイリスト『AYA UCHIDA SPRING LIVE ACOUSTIC DAY』セットリスト
https://ayauchida.lnk.to/SPRING_LIVE_ACOUSTIC_DAY
■プレイリスト『AYA UCHIDA SPRING LIVE SWEET POP NIGHT』セットリスト
https://ayauchida.lnk.to/SPRING_LIVE_SWEET_POP_NIGHT

■『AYA UCHIDA SPRING LIVE SWEET POP NIGHT』グッズ期間限定販売中
https://shop.columbia.jp/shop/e/euchida24SPRgoods/
受注期間:5月13日(月)21:00~6月2日(日)23:59
※6月28日(火)より順次発送予定

■内田彩Official Web Site
https://aya-uchida.net/
■Xアカウント@aya_uchida
https://twitter.com/aya_uchida
■YouTube@AyaUchidaOfficial「内田彩 - Aya Uchida」
https://www.youtube.com/channel/UCkDJ9CSu0RPi11SqkIpsNjw
■インストアルバム6作品プレイリスト
https://ayauchida.lnk.to/Complete_Instrumental


<<アニメ歌ネットトップへ戻る>>