ペギー葉山「万葉の心を求めて」の歌詞一覧リスト

曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
あかねさす紫野ペギー葉山ペギー葉山山口洋子大塚博堂あかねさす紫野、五月の陽はあふれ 籠に摘んだ花束を呼びとめる罪なひと このわたし困まらせないで わたしはもう他人(ひと)のものよ あのひとに見られたらどうするの ああ誘わないでまた逢うから 禁じられた情熱をかりたてる甘い風  あかねさす紫野、あなたは馬に乗り 忘れないと云うようにいつ迄もその手振る 怖いけど胸がときめく どうしてそう悩ませるの この思い押えても押えても ああみつめて、みつめて欲しい 禁じられた情熱をかりたてる甘い風
つばめペギー葉山ペギー葉山山口洋子来生たかおつばめよ、伝えて いつかは逢えると その日待ちつづけている 裂かれてゆく愛、悲しい別れを 空も知らないだろう  幸せ見たいな、まぶしい帆にゆれ ゆくひとのその影に この涙とどくかしら……  いまもあの唄聞こえる 丘に駆けのぼり ひとりつぶやく 愛していると……  ほころび切れても その手で縫うのね そばにいけないわたし  自由を奪われ 遥かな旅路を ゆくひとのその胸に この声がとどくかしら……  やさしあの日の言葉を 忘れはしないわ 熱いあの眼を忘れはしない あの指、あの声、歩くそのくせも みんなこの胸に生きているわ……
黒髪ペギー葉山ペギー葉山山口洋子南佳孝ひとり梳(と)かす 長い黒髪 かぞえ唄 つぶやきながら  この淋しさ 耐える黒髪 冬の風 しのび泣きする  あなたのかすかな吐息がふれても乱れる髪 好きだと云ってくれたうれしさ あの声は、いま、どこにいるのかしら……  狂ほしく 凍る黒髪 いつのまにか青い小雪が降る  この苦しさ 燃える黒髪 眠りたい 早く忘れたい  逢えないなら 哀しき黒髪 闇の河に 切りすてて流そう  忘れようとする心にそむいて乱れる髪 死ぬほどあの胸に抱かれたいともだえる このからだ、この黒髪  わたしはもう どこにもいない 遠い水に流れて ゆらゆらゆく…… ああ ゆらゆらゆく ああ ゆらゆらゆく
なでしこの花ペギー葉山ペギー葉山山口洋子西谷翔秋の七草 恋のこわさも知らないで 萩の花 尾(を)花 葛(くず)花 なでしこの花 をみなへし、また藤袴(ふじばかま)、朝顔の花 そのなかから、なでしこの花 父はえらんで 旅先から母に送ったのよ、押し花にして こころしのばせ……。  秋の七草 染めた小袖に匂い袋 憧れの夢に酔いたい、恋してみたい いつのまにふと夢見ている、まだ見ぬひとを あの家持(やかもち)も、なでしこの花 愛するひとになぞらえたの、 いのち美しい日 万葉の歌 いまも 聞こえる
わたしの水夫ペギー葉山ペギー葉山山口洋子米山たくみ水夫がわたしを見た すこし秘密(ひみつ)を持ってる お酒が強(つよ)くて、無口な水夫が見た  水夫がわたしは好き 昔、父も水夫だった お酒が強くて、港の絵を描いていた  男だったなら、このわたしも 海を恋人にしていたはず 果てしないメロディ、それが海 いつまでも、それが恋ね……  水夫がどうでも好き 夕日がしみた背中 白い帆を広げる 腕が光っているよ  水夫が誰より好き 暗い船出の朝 涙をかくして 風に吹かれてゆくよ  海になりたい このわたしも 彼をどこまでも奪う波に 離れずにいつも感じあう エメラルド、つづく海に……
恋歌ペギー葉山ペギー葉山山口洋子来生たかお美しいガラスの恋の壷(つぼ)を 底深く秘めている湖よ ゆれうごく風景 絵葉書には いま明かす恋心 消しては書く 夢をとばせて あの空に 光る遥かな あの海にも ああ教えたい そっと風に 教えたい そっと雲に わたしのこの思い……  岸辺ゆく水鳥濡れた羽根よ 旅に出て気がついたこの愛に もえてゆく夕日に身をまかせて 口移し伝えきた歌を聞こう 夢をとばせて あの空に 銀の耳輪を ゆすりながら ああ何見ても そっと思う 何見ても そっと呼ぶの だいじな人の名を ああ教えたい そっと風を 教えたい そっと雲を 覚えた恋歌を…… 覚えた恋歌を……
今は夢の中にペギー葉山ペギー葉山山口洋子米山たくみこころさえ捨てて 夢も見ないで日を暮らし 後方(うしろ)ばかり向いていた 幸福なふりをしていた アア…  他人(ひと)の噂気にした 愛を知らない頃は いまはすべてがゆれているの 夢に抱かれているの  あなたと逢う時 無理をしたってつくるのよ どんないやなことも 忘れるの、許せるの アア…  街の噂怖(こわ)くて 他人の眼ばかり見ていた いまはこころがゆれているの 夢に抱かれているの  星がとどきそう 波がひかるのよ 花の匂いするわ もっと泳ぎたいの  あなたと逢う夜は 無理をしたってつくるのよ どんな砂漠さえも 歩けるわ どこまでも……
落葉の日ペギー葉山ペギー葉山山口洋子大塚博堂煙草をふかすあなたの指に 優しい夜霧おりてくる それはわたしのため息なの 囁くように夢のように……  落葉を踏んであなたが歩く 淋しさ秘めたその肩に 星の雫を降らせたくて 愛の雫を降らせたくて……  あなたは知らない 気がつきもしない わたしのそんな思いなど あなたはあなたの道を歩いて ゆけばいいの、それでいいの……  夜更けに流すあなたの涙 わたしは知ってる、感じている 何がわたしにできるだろう どんな言葉を言えばいいの……  あなたは知らない 気がつきもしない わたしのそんな思いなど あなたの匂いをそこに残して ゆけばいいの、それでいいの……
待ちぼうけペギー葉山ペギー葉山山口洋子南佳孝気まぐれな通り雨 きっとやって来ないだろう 待ちぼうけ、いま何時 きっとやっては来ないだろう  雲を見て背伸びして 親が見れば泣くだろう 待ちぼうけ、この姿 親が見れば泣くだろう  恋の逆立ち、さかなで もう、よそうと思いながら 心はそわそわ 来る、来ない、花を散らす 花こそ哀れなもの……  雨あがり木蔭から あれは彼にちがいない 待ちきれず駆けてゆく たしかこの木蔭、何処にいるの…  木蔭にはたまゆらの 蝶の羽根のみどり色 幻か、誰もいない あれは幻かそれとも夢  恋のピエロさ、お芝居 もうよそうと思いながら あきらめきれずに 来る、来ない、花を散らす 花こそ哀れなもの……
少年よペギー葉山ペギー葉山山口洋子西谷翔なにげないこの小石もこの砂も あなたの手や足がふれたと思うと 虹色に光って見えてきて いつまでも頬を寄せていた 少年が駆けてゆく 苦しみなど知らないように あなたにもあんなときがあったの…… あなたが歩いてきたこの道を あなたのすべてを すべてを抱きしめる……  なにげないこの街並、鐘の音 あなたがいつもきた広場のベンチに あなたの涙がしみていて わけもなくひとり泣いていた 少年が駆けてゆく 悲しみなど知らないように あなたにもあんな時があったの あなたが生きてきたこの町を あなたのすべてを 愛さずにいられない あなたのすべてを 愛さずにいられない

あかねさす紫野[PARTII]

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