amazarashi「メッセージボトル」の歌詞一覧リスト

曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
光、再考GOLD LYLICamazarashiGOLD LYLICamazarashi秋田ひろむ秋田ひろむamazarashi・Yoshiaki Dewaもし生まれ変わったらなんて言いたくない どうしようもない 僕の人生も長い付き合いの内 愛しくなってくるもんで ぶつかって 転がって 汗握って 必死こいて 手にしたものは この愛着だけかもな まぁいいか そんな光  時々虚しくなって全部消えてしまえばいいと思うんだ 神様なんてとうの昔に阿佐ヶ谷のボロアパートで首吊った 綺麗な星座の下で 彼女とキスをして 消えたのは 思い出と自殺願望 そんな光  朝が来るたび陰鬱とした気持ちでそれでも青い空が好きなんだ 公園ではしゃぐ子供達と新聞紙被って寝てる家の無い人 未来は明るいよ 明るいよ くしゃみを一つしたら 大勢の鳩が 大空へ飛び立った  どこへ行けばいいんですか 行きたいとこへ勝手に行けよ 何をすればいいんですか 僕は誰に尋ねてるんだろう 何か始めようと震えてる ジャングルジムの影が長くなって 僕は今から出かけるよ ここじゃないどこか そんな光  彼女が歓楽街でバイトをはじめて夜は一人になった 特に寂しくは無いけど急にテレビ番組が好きになった 朝彼女が戻って 僕が部屋を出て行く 無垢に笑う彼女が本当に綺麗だと思った そんな光  子供の頃の影踏み遊びを思い出してる 追いかけても 決して掴めない物 まるで蜃気楼 だけど僕は気付いてる 本当は手にしたくなんか無いんだよ ずっと追いかけていたいんだよ もっと胸を焦がしてよ 死ぬまで走り続けたいんだよ  流れ流れて明日は東へ 出会いと別れを繰り返して 光と陰を股にかけて 泣き笑いを行ったりきたり そうだよ 大丈夫 大丈夫 皆同じだよ 上手くいかない時は誰にでもあるよ そんな光  日が沈みまた昇るように 花が散りまた咲くみたいに 全てはめぐりめぐって 全てがほら元通り もし生まれ変わったらなんて 二度と言わないで 今君は日陰の中にいるだけ ただそれだけ
つじつま合わせに生まれた僕等GOLD LYLICamazarashiGOLD LYLICamazarashi秋田ひろむ秋田ひろむamazarashi・Yoshiaki Dewa遠い国の山のふもと この世で一番綺麗な水が湧いた やがてそれは川になり そこに群れを作った魚を 腹を空かした熊が食べて 猟師が熊の皮をはいで それを市場で売りさばいて 娘の為に買った髪飾り 悪い人間がやってきて 全部奪ってしまったのは 歴史のちょうど真ん中辺り 神様も赤ん坊の時代 母親のこぼした涙が 焼けた匂いの土に染みて それを太陽が焦がして 蒸発して出来た黒い雨雲  その雲は海を越えた砂漠に 5ヶ月ぶりの雨を降らせた 雨水を飲んで生き延びた詩人が 祖国に帰って歌った詩 それを口ずさんだ子供達が 前線に駆り出される頃 頭を吹き飛ばされた少女が 誰にも知られず土に還る  そこに育った大きな木が 切り倒されて街が出来て 黒い煙が空に昇る頃 汚れた顔で僕等生まれた 善意で殺される人 悪意で飯にありつける人 傍観して救われた命 つじつま合わせに生まれた僕等  高層ビルに磔の 価値観は血の涙を流す 消費が美徳の人間が こぞって石を投げつけるから 金にもならない絵をかいた 絵描きは筆をへし折られて 見栄っ張りで満員の電車が 走る高架下で暮らしている 喜怒哀楽をカテゴライズ 人に合わせて歌が出来て 悲しい時はこの歌を 寂しい奴はあの歌を 騙されねーと疑い出して 全部が怪しく見えてきて 人を信じられなくなったら 立派な病気にカテゴライズ  不健康な心が飢えて 悲劇をもっと と叫んでいる 大義名分が出来た他人が やましさも無く断罪する 人殺しと誰かの不倫と 宗教と流行の店と いじめと夜9時のドラマと 戦争とヒットチャートと  誰もが転がる石なのに 皆が特別だと思うから 選ばれなかった少年は ナイフを握り締めて立ってた 匿名を決め込む駅前の 雑踏が真っ赤に染まったのは 夕焼け空が綺麗だから つじつま合わせに生まれた僕等  ふざけた歴史のどん詰まりで 僕等未だにもがいている 結局何も解らずに 許すとか 許されないとか 死刑になった犯罪者も 聖者の振りした悪人も 罪深い君も僕も いつか土に還った時  その上に花が咲くなら それだけで報われる世界 そこで人が愛し合うなら それだけで価値のある世界 だからせめて人を愛して 一生かけて愛してよ このろくでもない世界で つじつま合わせに生まれた僕等
夏を待っていましたGOLD LYLICamazarashiGOLD LYLICamazarashi秋田ひろむ秋田ひろむ君はまだ覚えてるかな 幼い頃の暑い六月 廃線になった線路を 僕等はどこまでも歩いた 乗り気で水筒なんかを ぶら下げてきた雅敏は おじちゃんに買ってもらったマウンテンバイクを自慢した  「けどな 俺はおじちゃんが嫌いなんだ 母ちゃんをいつも泣かせてばかりいるから」 僕は何だか気まずくなって 目をそらしたんだ 雅敏の顔に大きな青痣があったから  降りだした夕立に走りだす つぶれた無人駅で雨宿り 明日は何して明後日は何して くだらない話で笑い転げる 嵐の予感に胸が高鳴る あの時僕ら皆は確かに 夏を待っていました  ここに居たくないってのと どこかに行きたいってのは 同じ意味なのかな なんにしろ歩こうか 体育と部活が何より苦手な靖人は とうとう膝を抱えてこう呟いた 「僕はいつも皆に置いてきぼりで 本当にダメなやつでごめんな」 僕らはなんだか笑ってしまった つられて靖人も涙目で笑った  背の高い夏草でかくれんぼ 鬼は迫り来る時間の流れ もういいかいまだだよって叫んだよ 僕は今も見つからないままで あの時と同じ膝をかかえて 部屋から青い空を見上げて 夏を待っていました  身長が高くて喧嘩が強い 太平はいつも 無茶な遊びを思いつく 「この鉄橋に一番 長くぶら下がったやつの 言うことは何でも聞かなきゃダメだぜ」 僕らはびびって出来なかったけど 太平は平気な顔でぶら下がる 7年後に太平はビルから飛び降りた そんな勇気なら無いほうが良かった  高層ビルの下でかくれんぼ あれから何年がたっただろう もういいかいまだだよって声もない もしも今日があの日の続きなら 僕らの冒険を続けなくちゃ 六月の空を僕は見上げて 夏を待っていました
無題GOLD LYLICamazarashiGOLD LYLICamazarashi秋田ひろむ秋田ひろむ木造アパートの一階で 彼は夢中で絵を描いていた 描きたかったのは自分の事 自分を取り巻く世界のこと 小さな頃から絵が好きだった 理由は皆が褒めてくれるから でも今じゃ褒めてくれるのは 一緒に暮らしている彼女だけ でも彼はそれで幸せだった すれ違いの毎日だけど 彼女はいつもの置手紙 桜模様の便箋が愛しい 気づいたら夜が明けていた 気づいたら日が暮れていた 気づいたら冬が終わってた その日初めて絵が売れた  状況はすでに変わり始めてた 次の月には彼の絵は全て売れた 変わってくのは いつも風景 誰もが彼の絵を称えてくれた 彼女は嬉しそうに彼にこう言った 「信じてた事 正しかった」  絵を買ってくれた人達から 時々感謝の手紙を貰った 感謝される覚えもないが 嫌な気がするわけもない 小さな部屋に少しずつ増える 宝物が彼は嬉しかった いつまでもこんな状況が 続いてくれたらいいと思った 彼はますます絵が好きになった もっと素晴らしい絵を描きたい 描きたいのは自分の事 もっと深い本当の事 最高傑作が出来た 彼女も素敵ねと笑った 誰もが目をそむける様な 人のあさましい本性の絵  誰もが彼の絵に眉をひそめた まるで潮が引くように人々は去った 変わってくのは いつも風景 人々は彼を無能だと嘲る 喧嘩が増えた二人もやがて別れた 信じてた事 間違ってたかな  木造アパートの一階で 彼は今でも絵を描いている 描きたかったのは自分の事 結局空っぽな僕の事 小さな頃から絵が好きだった 理由は今じゃもう分からないよ 褒めてくれる人はもう居ない 増える絵にもう名前などない  気付けばどれくらい月日が過ぎたろう その日久々に一枚の絵が売れた 変わってくのは いつも風景 その買主から手紙が届いた 桜模様の便箋にただ一言 「信じてた事 正しかった」
奇跡GOLD LYLICamazarashiGOLD LYLICamazarashi秋田ひろむ秋田ひろむ今夜生まれてくる命と 死んでしまう命 そして懸命に輝く命と 無駄に生き長らえる僕 「こんな夜は消えてしまいたい」とよく思うけれど お前なんか消えてしまえ 何で今日まで生きてたんだ  無駄じゃないって思いたくて 此処まで無理して走ったんだ この先もそうするつもりだよ それも無駄になったらどうしよう 「こんな夜は消えて しまいたい」とよく思うけれど 今終わったら全部が無駄で 何か残したくて生きる  正解でも 間違いでも それが分かるのはどうせ未来 今は走るだけ  生まれた事が 奇跡だったら 息をするのも 奇跡 奇跡 ここで笑うか 泣き喚こうが どっちにしても 奇跡 奇跡  色んな事が起こるものさ 長く生きりゃそれに伴って 嬉しい事楽しかった事 もちろん逆も同じ数だけ 「こんなはずじゃない」と 思うのは僕らの傲慢で 引き金になった出来事が 過去には無数に存在する それを一々悔やんだって 今更どうにもなりはしない 核心はもっと深いところ 僕が生まれた所以に至る 父と母の出会いから もっと言えばその血筋から そして最後に行き着く場所は 宇宙の始まり その確率  愛してます その気持ちは どっからやって来て 何処へ消えるんだろう 何故消えるんだろう  愛されたのが 奇跡だったら 愛した事も 奇跡 奇跡 幸せだった それでよかった 後悔しない 奇跡 奇跡  唇噛み締めて自分の無力さになす術もなく 泣いた悔しさ 身体半分持ってかれるような 別れの痛みとその寂しさ それさえも奇跡だと言えたなら 思えたなら 無価値な事も特別になる ありのままで奇跡だから  生きてる事が 奇跡だったら つまずいたのも 奇跡 奇跡 歩き出すのも 諦めるのも 好きにさせろよ 奇跡 奇跡  つまずいたのが 奇跡だったら このもやもやも 奇跡 奇跡 立ち向かうのも 引き返すのも 僕らの答え 奇跡 奇跡
ワンルーム叙事詩GOLD LYLICamazarashiGOLD LYLICamazarashi秋田ひろむ秋田ひろむ家賃6万のアパートで僕らは世界を旅する 燃える都市 干上がった運河 呆然と立ち尽くす老人 僕らのワンルーム叙事詩は無線LANで 半永久的に加速する その遠心力で横転した 原型をとどめてない幸福 そいつを僕に売ってくれよ 笑える心を売ってくれよ 本日天気は終末型 頼みの理想もしなびたか 世界が終わる もうすぐ終わる 空しい 寂しい が新しい流行 もう全部嫌になったから この部屋に火をつけた  燃えろ 燃えろ 全部燃えろ この街の美しい朝日も そいつに不似合いな思い出も 再戦の明日に勇む夢も 雨にも負けて 風にも負けて 雪にも夏の暑さにも負けて それでも 人生って奴には 負けるわけにはいかない 一人立ち尽くす そこはまるで焼け野原  黙って炎を眺めていた 次第に騒がしくなる路上で 世界は無声映画の スローモーションみたいに滑稽に見えた サイレンでふと我に返った 帰るべき我がある事に驚いた あぁ 僕はまだ 僕である事が許されるみたいだ 赤いランプで途切れ途切れに 照らされる隣人の狼狽 膜一枚隔てた外で この街は夏祭りの様相 薄笑いをこらえきれなくなったところで 羽交い絞めにされた 僕は 僕は 必死に叫んだ 消すなそいつは僕の魂だ  燃えろ 燃えろ 全部燃えろ これまで積み上げたガラクタも そいつを大事にしてた僕も 奇跡にすがる浅ましさも 雨にも負けて 風にも負けて 雪にも夏の暑さにも負けて それでも 人生って奴には 負けるわけにはいかない 一人 立ち尽くす そこはまるで焼け野原  どうせ未来は 終点の袋小路 新しい自分を 見つけたいと願うなら 過去の事は燃やしてしまおうぜ 灰になるまで  燃えろ 燃えろ 全部燃えろ 古いものは全部投げ入れろ 高くそびえ立つこの炎 この先照らすかがり火としよう 雨にも負けて 風にも負けて 雪にも夏の暑さにも負けて それでも 人生って奴には 負けるわけにはいかない  燃えろ 燃えろ 全部燃えろ 新しい自分に出会うため 溜息で吹き消すな炎 涙で失わせるな炎 雨にも負けて 風にも負けて 雪にも夏の暑さにも負けて それでも この自分って奴には 負けるわけにはいかない 一人 立ち尽くす そこはまるで 焼け野原
さくらamazarashiamazarashi秋田ひろむ秋田ひろむその時の僕らはといえば ビルの屋上で空を眺めているばかり バイトを抜け出し 汗と埃にまみれた 取り留めのない夢物語 互いに抱えてるはずの ちゃちな不安は 決して口には出さない約束 中央線が高架橋の上で おもちゃみたいに カタカタ なった  なぁ 結局僕らは正しかったのかな? あんなに意地になって 間違ってなんかいないって やれば出来るって 唇噛み締めて夜に這いつくばって その闇の中で言葉にならない嗚咽のような叫びは 千川通りで轢かれていた カラスの遺体みたい 痛い 痛い  ふざけんな ここで終わりになんかすんな 僕等の旅を「青春」なんて 名づけて過去にすんな 遠ざかる足音に取り残された 悔し涙は絶対忘れないよ 踏みつけられたフライヤー拾い集める 代々木公園も気付けば春だった 苦笑いの僕等 舞い落ちる  桜  日当たりが悪くなるから 窓の外にある大きな木が嫌いだった 春になって 花をつけるまで 僕はその木が 嫌いだったんだ 今になってはどうでもいい話だけれど なんかちょっとだけ後悔してるんだ ほんとにどうでもいい話だったかな ごめんな  駅前のロータリー 夕焼けが悲しい訳を ずっと 考えていたんだ 終わるのが悲しいか それとも始まるのが悲しいか 街灯がそろそろと灯りだした つまりは 終わりも始まりも同じなんだ だったらこの涙に用はない さっさと 失せろ 胸がいてーよ いてーよ  一人の部屋に 春一番の迷子 二人で選んだカーテンが揺れてます どうせなら 荷物と一緒に この虚しさも運び出してくれりゃ良かったのに 何もなかったように僕は努める 最後に君が干してった洗濯物 なんでもなく 張り付いた  桜  過ぎ去った人と 新しく出会う人 終わりと始まりで物語りは進む だとしたら それに伴った悲しみさえ 生きていく上でのルールだから 投げ捨ててきた涙拾い集めて 今年も気付けば春だった 僕は 歌う 歌う 歌う  さくら さくら 今でも さくら さく 消えない さくら さくら 僕等の さくら さく 物語
この街で生きているGOLD LYLICamazarashiGOLD LYLICamazarashi秋田ひろむ秋田ひろむ空白みたいな 何もない空を ずっと眺めていたら 全部がもうどうでも いいやって思えて来るんだよ ちっぽけな悩みも 僕が生まれた 僕が生きてる 街の空  悩み出したら きりがないこと よく知っているけど くだらない事 考えてへこんでも 明日笑えればいい そんな風に ゆっくり歩く 帰り道  争ったり いがみ合ったり 日々のとがった部分も 飲み込んだ街で 嘆いても 笑っても 見上げるこの空には  いつでも紅い夕焼け 戸惑う未来教えて 歩きなれた街で 僕ら迷子みたいに 明日の道しるべ 探してる この先後どれ位 信じてゆけるのかな ふいに止んだ風に 不安になったりして この街で生きている  夜の帳に 最終のJR 君を連れて消えた 逃げ道じゃない 感傷でもないんだよ 僕らの思い出は 何があっても 僕は味方だ 友達よ  迷ったり 嫌になったり 先の見えない闇も 切り裂いた君に 一つでも 叶わない 願いなんてあるものか  あの時紅い夕焼け 戸惑う未来託して 誓った夢 理想も 今じゃガラクタみたいに 時の流れに 錆付いて それでも 信じたいよ 何にも終わってないよ 知らん顔で過ぎてく 日々に 強がったりして この街で生きている  春夏秋冬 変わっていく街の景色 その中で 抗ってる 君も 僕も 希望 誹謗 理想 自嘲 戦ってる相手は 疑う心だ つまり自分だ  いつもの紅い夕焼け 旅立つ君の影が 歩きなれた街で 細長く横たわって 明日の道しるべ みたいに伸びる この先後どれ位 悩んで歩くのかな それでいいや 僕らは 希望も苦悩も抱えて この街で生きている これからも生きていく
空っぽの空に潰されるPLATINA LYLICamazarashiPLATINA LYLICamazarashi秋田ひろむ秋田ひろむ受け取った手紙が増えすぎて 自分の荷物は捨てていった 満たされた気持ちになって その実また空っぽだ お金は多い方がいい 友達は多い方がいい 安心も多い方がいい 結局幸福とはなんだ 必ず死ぬと書いて必死 夢の中と書いて夢中 まさに必死で夢中になって 僕らは季節を駆け抜けた 怪我ばっかりが増えたけれど 痛ぇと笑える仲間が居た 昔の自分に嫉妬するな そいつが君の仮想敵だ  楽しけりゃ笑えばいいんだろ 悲しい時は泣いたらいいんだろ 虚しい時はどうすりゃいいの? 教えて 教えて 名残惜しさも無くさよなら 巡り巡る季節は素っ気無い それに何を期待すりゃいいの? 教えて 教えて 空っぽの空に潰される  結局人間ってのは 一つや二つの欠落はある 何かが足りないと思うか 何かが必要と思うか 最低限の荷物はある 僕にはこれで十分すぎる もう一度僕は駆けてみよう 必死で夢中に駆けてみよう 今日が暮れて今日がやってくる 流れのままにとは行かないが 嫌なものを嫌と言ってたら こんな今日に流れ着いた だから今日は記念日だ 戦った僕の記念日だ ただ一つだけ問題がある 全くもって虚しい今日だ  楽しけりゃ笑えばいいんだろ 悲しい時は泣いたらいいんだろ 虚しい時はどうすりゃいいの? 教えて 教えて 名残惜しさも無くさよなら 愛した人や物はあっけない それに何を期待すりゃいいの? 教えて 教えて 空っぽの空に潰される  弱音を吐いたら楽になるか 泣くだけ泣いたら楽になるか 死にたいと言えば気持ちいいか そこから踏み出したくはないか どっかに忘れ物をしたよ 教室か母のお腹の中 恒久的な欠落を 愛してこその幸福だ  楽しけりゃ笑えばいいんだろ 悲しい時は泣いたらいいんだろ 虚しい時はどうすりゃいいの? 教えて 教えて 暗いところからやって来て 暗いところへ帰っていくだけ その間に 何が出来るの? 教えて 教えて 空っぽの空に潰される
美しき思い出GOLD LYLICamazarashiGOLD LYLICamazarashi秋田ひろむ秋田ひろむこの世界に 嘘しかないなら こんなに楽な事はないよな たまに本当が まざっているから 面倒くさいけど 信じてみるんだ  辛いことや悲しいことは 時間が解決してくれると言うけれど 嬉しいことや楽しいことも 少しずつ薄れてしまうよ だったら明日のことだけ 考えて生きていきたいな それが出来ない僕等は 時々こうやって思い出す  吉祥寺の街中 手をつないで見上げた青い空 桟橋に座ってみた花火 登校拒否 夏の夕暮れ 飲みすぎて ゲロ吐いた 中野の駅前 月明かりを反射して キラキラしてた あの娘のピアス イライラする 美しき思い出  忘れたいこと 忘れたくないこと  生きることと死んでしまうこと 考えだすと 頭がおかしくなりそうだ 結局僕が抱えられる荷物は この両手に納まる分だけ だったらそれでいいよな 人から見ればゴミくずみたいな 不恰好な思い出をつれて 僕は未来へ向かうとするよ  あの娘に手を引かれて 病院へ向かう途中の長い坂 虹色のレジャーシート レスポール 青森の星空 逃げたくて 吐き捨てた ナイフみたいな言葉 張り裂けたあの子の心 ジグソーパズル たりないひとかけら 美しき思い出  忘れたいこと 忘れたくないこと  今この手の中 この胸の中 大事なものが幾つかあるよ 失くした数だけ 壊した数だけ 愛するという事の価値を知るんだ だったら失敗ばかりの僕等は 人より愛することが出来るはず だから ほら 思い出してみるんだよ 忘れたいこと 忘れたくないこと  誰かに笑われてる気がして 外に出られなくなった事 あの子の家から帰る途中 目白通りで見た朝焼け 幼い頃感じた父の背のぬくもり 西新宿 故郷の海 白紙のノート 置き去りの夢 行かないで 行かないで 蝉時雨  才能あるのに死んでしまった仲間 今でも遠くで頑張る友達 未だに僕を支えてくれる彼女 鍵をかけた部屋 戦っていた あの頃の僕 壊れた心 壊れたギター ありがとう ありがとう 大嫌いだよ 美しき思い出  忘れたいこと 忘れたくないこと
ラブソングPLATINA LYLICamazarashiPLATINA LYLICamazarashi秋田ひろむ秋田ひろむ未来は無いぜ 陽も射さない 時代葬ったカタコンベ 油田から昇る黒煙に 咳き込む妹微笑んで 西のバラックに配給を 取りに行った兄は帰らない 「お買い求めはお急ぎを」 とテレビだけが嫌に賑やかだ  満たされた時代に生まれた と大人は僕らを揶揄した どこに安寧があるのだと 気付いた時にはもう遅かった 不穏な煙が立ち昇り あれは何だと騒ぎ立てた 奴から順に消えて行った 今じゃ町ごと墓場だ  愛すら知らない人が 居るのは確かだ それを無視するのは何故だ それを無視するのが愛か?  ATM 電気椅子 ストレルカとベルカ 紙幣と硬貨 愛こそ全て 再来世と来世 社会性 人の指の首飾り 花飾り 愛こそ全て 信じ給え  土砂降りの雨の中を 傘もささないで歩いた 「傘が無い」と口ずさむけど むしろ傘を買う金が無い 狭いアパートに戻っても 惨めでまた死にたくなった 「お買い求めはお急ぎを」 とテレビだけが嫌に賑やかだ  夢すら持てない人が 居るのは確かだ それを歌にしては駄目か? それを無視するのが歌か?  資本主義 ノンフィクション フィクション 個室ビデオ 虚無 人生回顧 愛こそ全て シグナルとシグナレス 始発電車 自殺 唄うたいと商業主義 愛こそ全て 信じ給え  未来には期待しないよ 息も出来ないよ 夜の闇の中 不安で眠れない 愛されるだとか 愛するんだとか それ以前に僕ら 愛を買わなくちゃ 消費せよ 消費せよ それ無しではこの先 生きてけない 消費せよ 消費せよ それこそが君を救うのだ  社会性不安 買春 輪廻転生 ラブソング ラブソング 愛と平和 無銭飲食 墓石 愛こそ全て 自動小銃 生命保険 物欲 ビデオゲームと人殺し 愛こそ全て  急いで買いに行かなきゃ 誰よりも多く買わなきゃ 奪ってでも手に入れなきゃ 愛を買わなくちゃ
ナモナキヒトGOLD LYLICamazarashiGOLD LYLICamazarashi秋田ひろむ秋田ひろむ一人の夜の寂しさを 言い訳にしてみても 傷つける為の言葉は 空しくなるだけ それでも 心に穴が空いて そこに流れ込んだ泥水は 全部吐き出さなきゃ 苦しくても吐き出さなきゃ  上手くいかないときは 何をやっても駄目で 駄目だ駄目だって思ってりゃ 上手くいくもんもいかないよな カーテンの隙間から 朝日が急かしやがるんだ もう出掛ける時間だよ しょうがない出掛けるか  名も無き僕 名も無き君 何者にもなれない僕達が ぼろぼろに疲れ 流れ着いた街で たった今すれ違ったのだ それを 出会いと呼ぶには つかの間過ぎたのだが 名前を付けてくれないか こんな傷だらけの生き方に  誰かが君の事を 悪く言っていたとしても 大丈夫 人の生き方は 良い悪いではないのだ 目の前の分かれ道の 選択に悩みこそすれど それを不正解と言ってしまう選択こそ 最も不正解なのだ  上手く行かない時は 人のせいにしそうなもんで それを自分のせいにしてる 君は優しすぎるから 駅のホームでも ため息さえ飲み込んで 息を詰まらせているのは 全く君らしいよ  名も無き僕 名も無き君 何者にもなれない僕達が ぼろぼろに疲れ 流れ着いた街で たった今すれ 違ったのだ それを 運命と呼ぶには ありふれていたのだが 名前を付けてあげるのだ その傷だらけの生き方に  人知れず流した涙 隠していた悔しさ 名付けられる事無い 詠み人知らずの悲しみ ビルの風に舞い上がり 路地の隅に吹き溜まる 始めから無かったみたいに忘れるか 僕達の名も無き悲しみは 今こそ讃えて然るべきだ 僕達の名も無き悲しみは 君に見つけられるのを待っている  名も無き僕 名も無き君 何者にもなれない僕達が ぼろぼろに疲れ 流れ着いた街で たった今すれ違ったのだ それを 必然と呼ぶには 瑣末過ぎたのだが 今こそ 名前を呼び合うのだ この傷だらけの生き方の 名も無き人
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