amazarashi「世界収束二一一六」の歌詞一覧リスト

曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
タクシードライバーamazarashiamazarashi秋田ひろむ秋田ひろむamazarashi・Yoshiaki Dewaショッピングモール、アウトレット、郊外の黄昏 家族連れ、人いきれ、シャツに聖者の肖像、滲んで 車の牽引ロープを買った伏し目がちな青年 自宅の鴨居にぶら下げて首を括る予定 地方都市と呼ぶのもはばかられる様な町で 地元の友人と未だつるんで、たまには呑んで 息苦しさを感じながらも幸福だとうそぶいて 青い青空が青過ぎてもはや黒で  タクシードライバー 世情を憂いて 溜め息で曇る生活に流行歌  飲み過ぎてくだまいて突っ走る四号線 政治批判でもなんでもいいから話しをして 途方もない真っ黒が喉につっかえて 吐き出したくないもの吐き出してしまいそうなんだ タクシードライバー 夜の向こうへ連れてって  優先席前に立ち尽くす妊婦がいたので 腹は立ったが結局なんにも言えなくて サラリーマンが性的倒錯をスマホの画面でまき散らして 世界の気まずさがこの車両に凝固してる 遠い国の爆破テロ、および犯行声明 僕が聞いたのはタクシーのラジオAM 窓から六本木の高層ビルがいけ好かねえ 物質主義が貫通してる、東京の楔として  タクシードライバー トランクを開けてくれ 僕らの荷物、多過ぎて歩けない  流れる都市の景色があまりにもきらびやかで 相対的に僕らの幸福は萎縮して 汗かいて一粒の喜びに明け暮れて そのくせ帰りの道筋だって人任せ  タクシードライバー 夜の向こうへ連れてって  ニュースの紛争、ネットに流れた死体のjpeg 痛みを無視出来るなら人は悪魔にだってなれる 排他主義反対と疎外する人間が居て 暴力反対という暴力には無自覚な奴がいて 不良になる為には、まず良い人間にならなければ 家出する為には、まず家に住まなければ 運転手さん、あなたは出会った中で一番の思想家 生活に根ざした哲学で疾走する思想家  タクシードライバー 窓ガラスを開けてくれ 淀んだ空気 開け放って 夏の風  将来も未来も視界不良の道半ばで けど、不安に人生を明け渡せる訳はねえ この長いトンネルは一体いつ抜けるんですかね? どうぞ行ける所まで行ってくれて構わねえ  タクシードライバー 夜の向こうへ連れてって
多数決GOLD LYLICamazarashiGOLD LYLICamazarashi秋田ひろむ秋田ひろむamazarashi・Yoshiaki Dewa臆病者ほど人を傷つけると言うなら 一番臆病なのはこの世界なのかもしれない 優しい奴ほど背中を丸めて歩く 腹いせにこの都会を踏んづけて歩く  時代は変わっていくのではなく吹きすさぶのだ 向かい風に逆った奴らは行っちまった 息を止めた憐れな孤独の悲しみ共 空元気が繁華街に反響して空虚  価値観も善悪も 多数決で決まるなら もしかしたら 生まれる場所を間違えたのかもな もういいよ いいよ この部屋は世界の隅で 機会を今かと、窺うには丁度いいかもしれない 賛成か 反対か 是非を問う 挙手を願う  多数派が少数派に面倒を押し付ける 持つ者は持たざる者を食い物にしてる 強い者が弱きを挫いて溜飲を下げ 都会は田舎をゴミ捨て場だと思ってる  人類最後の解決法が戦争だけなら 進化論も当てにはならなかったみたいだ その実、知恵のある振りをした獣だから 空腹もこれ以上無い動機になりえた  違和感も常識も 多数決で決まるなら もしかしたら当たり前も もう疑うべきかもな もういいよ いいよ この町は忘れ去られた 良からぬ事を企てるには丁度いいかもしれない 賛成か 反対か 是非を問う 挙手を願う  札束の数 名誉の数 友達の数 勲章の数 勝ち越した数 賞状の数 努力した数 褒められた数 僕らの価値は数字じゃない 自分の評価を人に任せる訳にはいかない 世界は移り変わる 昨日の価値は今日の無価値  罪悪も合法も 多数決で決まるなら もしかしたら百年後は もう全員罪人かもな もういいよ いいよ この世界は壊れすぎた 白紙から描き直すには丁度いいかもしれない 賛成か 反対か 是非を問う 挙手を願う
季節は次々死んでいくPLATINA LYLICamazarashiPLATINA LYLICamazarashi秋田ひろむ秋田ひろむamazarashi・Yoshiaki Dewa季節は次々死んでいく 絶命の声が風になる 色めく街の 酔えない男 月を見上げるのはここじゃ無粋  泥に足もつれる生活に 雨はアルコールの味がした アパシーな目で 彷徨う街で 挙動不審のイノセント 駅前にて  僕が僕と呼ぶには不確かな 半透明な影が生きてる風だ 雨に歌えば 雲は割れるか 賑やかな夏の干涸びた命だ  拝啓 忌まわしき過去に告ぐ 絶縁の詩 最低な日々の 最悪な夢の 残骸を捨てては行けず ここで息絶えようと 後世 花は咲き君に伝う 変遷の詩 苦悩にまみれて 嘆き悲しみ それでも途絶えぬ歌に 陽は射さずとも  明日は次々死んでいく 急いても追いつけず過去になる 生き急げ僕ら 灯る火はせつな 生きる意味などは後からつく  君が君でいるには不確かな 不安定な自我が 君を嫌おうと せめて歌えば 闇は晴れるか 根腐れた夢に預かった命だ  拝啓 忌まわしき過去に告ぐ 絶縁の詩 最低な日々の 最悪な夢の 残骸を捨てては行けず ここで息絶えようと 後世 花は咲き君に伝う 変遷の詩 苦悩にまみれて 嘆き悲しみ それでも途絶えぬ歌に 陽は射さずとも  疲れた顔に足を引きずって 照り返す夕日に顔をしかめて 行こうか 戻ろうか 悩みはするけど しばらくすれば 歩き出す背中 そうだ行かねばならぬ 何はなくとも生きて行くのだ 僕らは どうせ拾った命だ ここに置いてくよ なけなしの  拝啓 今は亡き過去を想う 望郷の詩 最低な日々が 最悪な夢が 始まりだったと思えば 随分遠くだ どうせ花は散り 輪廻の輪に還る命  苦悩にまみれて 嘆き悲しみ それでも途絶えぬ歌に 陽は射さずとも  季節は次々生き返る
分岐amazarashiamazarashi秋田ひろむ秋田ひろむamazarashi・Yoshiaki Dewa今振り返ればあの時だ って今がその時なのかも知れない 分岐点、選択肢、分かれ道、どっちみち答え合わせは明日以降 実りの季節の投資も 見通しの悪い小売業 未納家賃で頭たれ舌打ち がんじがらめ のたうちまわり 慢性的貧困に差した魔が 反社会的思想 明日は我身の 四の五の言ってる間に 飛行する夜行列車 逃避行  星系から星系、星巡り 過ぎる景色、時間は日めくり 何を目指して 何を残して 何が大事で 何が不必要で 現実逃避も果ての果て 誰も追いつけない水際まで 夢見心地、世俗との交差点 我に返る ここ、金貸し査定  正しいと正しいの間 宙ぶらりんの魂の声を聞いた 西も東も悪手だ 右も左も暗い四面楚歌 それでも迫る 道を選ぶ 掴み取れば自身の死すら気高く 脅されてるぞ銃器で 後になれば分かる今が分岐点
百年経ったらamazarashiamazarashi秋田ひろむ秋田ひろむamazarashi・Yoshiaki Dewa眠りから覚めても動けない身体 病み上がり 人らしき人以下に成り下がり 価値のない物に価値を付け 価値観とうそぶくものに 支払いの義理はない  世界は酔っぱらい へらへら回るけど 戦闘機 暴力と言葉が釣り合えば  ビル風に寝転んで 百年経ったら起こして 土には還れぬもの達と添い寝して 裏庭の堅い実が 真っ赤になったら教えて この夏の訪れを そよ風に言付けて 空を越え  故郷が嫌い 雪が積もるの嫌い 思い出と心中するつもりもないし 夕凪の静寂 耳を澄ます海に あの娘が育った町だから そこは好き  世界一嫌いな人間と 世界一大事な人間を 一人しか救えない  だとしても迷うだろう そういうもんだ 人として 良心があってこそ 良心が傷むのだ 裏庭の堅い実が 真っ赤になったら教えて この夏の訪れを そよ風に言付けて 空を越え  荒廃したこの土地で もう生きていけないから ノアの箱船的宇宙船 炎を吐く飛行機雲  みんな 地球を出て行った  僕はそれに 手を振った さよなら  この町が燃え尽きて 百年経ったら起こして 土には還れぬもの達と添い遂げて 裏庭の堅い実が 真っ赤になったら教えて この夏の訪れを そよ風に言付けて  空を越え
ライフイズビューティフルGOLD LYLICamazarashiGOLD LYLICamazarashi秋田ひろむ秋田ひろむamazarashi・Yoshiaki Dewa何がどうなって ここに立ってるんだ 時々われに帰って 首をかしげるんだ 歌うのが好きな少年だった だけどそれを誰にもいえない気弱な子だった 久しぶりだな そっちはどうだ? 元気してんなら 別にそれでいいんだ つまらねぇ愚痴は 言いっこなしだ 昔話もたまにはいいか  わいは今も歌っているんだ 暗い歌ばかり歌いやがってと人は言うが ぜってぇまけねぇって 気持ちだけで 今まで ここまで やってきたんだ これだけは本気でゆずれないんだ 背負ってるものが増えすぎたようだ 夢を諦めた人 捨てた人 叶えられず死んだ人 覚えているか?  あっけなく命や夢が消える星で ありふれた良くある悲しい話 そんなもんに飽きもせず泣き笑い 人生は美しい 一つを手に入れて一つを失くして いつも何か足りないって泣いている だけど後悔なんてしてやるものか 人生は美しい  いつもの居酒屋で はしゃぎすぎた 始発で帰る馬鹿達を 太陽が照らした 「俺らの夜明けがやってきたんだ」 誰かが言った 頭は痛いが 妙に笑えた そんな日々も 今はもう遠い あの頃のギターは埃をかぶってた けどな これだけは絶対言える 俺らの夜明けはもうすぐそこだ  信じた人や物が過ぎ去る街で ありふれたどこにでもある悔し涙 そんなもんに未だに突き動かされる 人生は美しい ファミレスで喧嘩したぶりのあいつが 電車に向かって手をふり続けていた 過ぎてゆく景色 二度と振り向かないよ 人生は美しい  こんな時間か そろそろ帰るか? なんだ帰りたくないって まぁ わいも同じだが 不安は多いが 進むべきだ 情熱一つで何でもできるはずさ 東京 青森 路上 ライブハウス きっと場所なんてどこでも良かった 歌う場所はどこでもいいぜ 歌う歌がわいの歌なら  悔し涙振りほどいて叫んだ歌 大事なものは二度と離さないよ 振り向くな後ろには花も咲かねぇ 人生は美しい じゃあなまたな身体だけは気をつけろよ しっかり歩けよふらついてるぜ 見ろよもう朝日が昇ってきた 人生は美しい 人生は美しい
吐きそうだGOLD LYLICamazarashiGOLD LYLICamazarashi秋田ひろむ秋田ひろむamazarashi・Yoshiaki Dewa生きる意味とは何だ 寝起き一杯のコーヒーくらいのもんか それとも酔いどれの千夜一夜 ていうか二日酔いでもう吐きそうだ 新しい家に引っ越した とは言っても西日とは未だ友人だ 安心とは縁遠い暮らしの最中で どっち付かずの夢想家 思い出す景色おぼろに 白黒写真みたいなあの日々 何度も僕は僕を殺し 血まみれの僕 未だ在住 心に 夜窓に不意に映るそいつは さながら亡霊か 恨めしそうな目だ 「いつでもこっちに戻って来なよ」 踏みとどまるのはいつだってギリギリだ 自分の価値観を自分で言い負かし そいつをまた否定する言葉遊び 建前を一枚ずつ剥がせば 頭の中すっかり嫌な奴 そりゃそうだ一糸纏わぬ人間は そもそも獣とさほど変わらない つまり犯人は僕自身なのだ っていうのはもう何度目のオチだ?  生きる意味とは何だ 寝起き一杯のコーヒーくらいのもんか それとも酔いどれの千夜一夜 ていうか二日酔いでもう吐きそうだ  たった一瞬の たった一粒の 閃きが人生を変える でもそれを神様みたいに崇めるのは違うと思うんだ 愚直な自尊心が現実に跪いた 口をつく恨み節 確かによく切れたな 閃きには今も感謝するが 怠惰の言い訳になり得たのも然りだ 馬鹿にした奴 見返したいだけじゃ 目立ちたがりや 空虚な愉快犯 上か下かで競い合うその先に 僕ら生きてる虚しさを恥じて 群衆の意思の平均像の下敷きに なっているのもどうせ人間だ それなら自分が一番可愛いんだと 言ってみせろよこの獣どもが  生きる意味とは何だ 寝起き一杯のコーヒーくらいのもんか それとも酔いどれの千夜一夜 ていうか二日酔いでもう吐きそうだ  埠頭を望むさびれた岸壁 潮風に錆び付いていく命 と呼ぶのも躊躇う様な暮らし ぶら下げ「それでも」と 未だ のたまい 所在などなく 行き場所もなく くすぶる魂すら持て余す 「後悔はない」という後悔を 引きずり重い足を歩かせる 愚痴は零すな 弱音を吐くな 素晴らしい人間になろうと思うな 我慢するべきだ 身を粉にして 道に迷っても戻りはするな 優しく在れ 義理堅く 恩は返せ 借りは作るな 無償の愛だ 無償の愛か? これこそエゴか? なんて嫌な奴だ  生きる意味とは何だ 寝起き一杯のコーヒーくらいのもんか それとも酔いどれの千夜一夜 ていうか二日酔いでもう吐きそうだ
しらふamazarashiamazarashi秋田ひろむ秋田ひろむamazarashi・Yoshiaki Dewa「自分以外皆死ね」ってのは「もう死にてえ」ってのと同義だ 団地からの三人称視点 寂れた外壁に吸いさしの煙草押し付け 現場監督の怒号に唾を吐いて夕暮れ もう消えてくれ 未だ歌手としては無名 ぼろぼろになるまで働いて食う飯はうめえ けど明日にはばっくれ 我慢、忍耐とは無縁 こんな僕に光が射すなら早くそうしてくれ  解体作業、ソープ、オフィス、世田谷の小学校 豊かな心、情操教育で現実を描こう アスベスト吸い込み、渡る現場は鬼ばかり 高所作業、安全帯無しで人生綱渡り こんなはずじゃなかった 頭で繰り返し これで何百回目かの人生の振り出し もう無理かもね 祈る気力もない流星 あの日期待した僕の才能、下方修正  努力 積み上げた労力は結局徒労 それなら目の前にある惰眠をむさぼろう 昨日出来たはずの世紀の名曲は 掃いて捨てる程ある駄作にも埋もれる駄作だ 埃だらけの作業服 冷たい視線 山手線 特に原宿より南は痛てえ 俳優、バンドマン、その日暮らしにホームレス 履歴書なしで派遣される工務店  事務所前チューハイで乾杯の晴天 古株の面々 まるで現代の蟹工船 妥協でされるがままの搾取 汗を酒で潤す さながらヨイトマケの唄か山谷ブルース 夢見がちな馬鹿とギリギリの奴らが集い 気がついたら僕もそんな一派の一人 泥酔にまかせて現実をずらかった 夢も消えちゃった 「今日の仕事も辛かった」  スナックの皿洗い、送迎じゃまどろっこい 大湊自衛隊員の愚痴には酷く悪酔い 次第に増える独り言、あの日の怒号、反響するエコー いや待て、これはもしかしたら幻聴 フラッシュバックで言葉を書く マッチポンプな自傷行為 宿命とは聞こえがいいが ようは体のいい呪いだ 早揚がりの泥酔の果てにふらふらの自意識が 下手な勘ぐりをし出す前にもう眠るか  「自分以外皆死ね」ってのは「もう死にてえ」ってのと同義だ 悪いのは僕か世界か 千鳥足じゃふるさとに吹く風だって冷てえ こんなんじゃ世間だっていざって時にはつれねえ 震えて朝焼け 外套の襟を立て 勇んで出てったはずのふるさとにまた立って もうここには居られねえ 自暴自棄な足取りで 分かったもう出てくよ 僕はすっかり素面で  老いも若きも酔っぱらいの三千世界で 我こそが純粋なる全うな素面で 痛み真っ向から食らい歌う酩酊いらずで 青年は詩を書く 離れた陰気な群れ 属する場所がないって場所にはぬけぬけと属して 舐め合う傷跡は蜜の様に甘え そのカビ臭い地下室からはさっさと抜け出して むき出しの肌で受け止める現実の
スピードと摩擦GOLD LYLICamazarashiGOLD LYLICamazarashi秋田ひろむ秋田ひろむamazarashi・Yoshiaki Dewa切れかけた街灯に照らされて 明滅繰り返す人々の影 ゴムの匂いと空気の湿り気 静寂と呼ぶには、はなはだ多弁 したがって 定まらぬ視点 星を滑って 東北に流転 蛾が群がって どうせ無駄だって 夢に焼け落ちて あとは何もねえ  行き先のない乗車券 此岸の終わりの夕景 地球の裏の荒野へ 早く連れてってくれ  夏の庭に犬の骨 死屍累々の日付 それを踏んづけて明日へ 気管支炎の音符で 血を吐くまで歌え 放射状 北の山背 そこに咲いた花でさえ 冒涜は許されて  僕は舌打ちをしたこの街へ いや、舌打ちしたのは街の方で 砂場に子供らの神話体系 その一粒ごと神は宿って 絡まって 切れぬ社会性 みだりに越えて 唾を吐き掛け 我が塞がって 来世疑って 無様に燃えて あとは何もねえ  獣と人の分岐点 命にたかる銀蠅 精子は霊地の巡礼 死ぬには早い降雪  国道沿いのラブホテル トワイライト純潔で 言葉足らずの夜明け 吃音的な世の果て それを飲み込んでは咽せる 結露に滴るカーテン 命が今焼け落ちて 車道に冬の銀河系  トラックの荷台に跨がって 歳月が通り過ぎた 交差点で横転して 血を流していた 窓越しにそれを見ていたら 命がじりじりと焦げる音を聞いた  スピードと摩擦 火花を散らして スピードと摩擦 内臓を焦がして  体内に発車の汽笛 血液は逃避の路線 旅立っては近づいて 離れてくのはどうして? 苛立ちは尚叫んで ひび割れた今日の風景 地表にうがつささくれ 二月は無垢な難破船  スピードと摩擦 内臓を焦がして
エンディングテーマGOLD LYLICamazarashiGOLD LYLICamazarashi秋田ひろむ秋田ひろむamazarashi・Yoshiaki Dewaこんなに空が青いのは ちょっと勿体ないな 少し曇ってるくらいの方が 丁度いいよな 真っ白な病室の 窓の向こうでは そろそろ桜も咲くんだろうけどな 満たされていたいって いつも思うけれど 満たされていないからこその 願う力 腹が減ってる時の 食欲みたいな物 あなたはどうか大事にしてね  失う事に慣れたりしなかった 最後まで僕は悲しい人間でした だけどそれと引き換えに 僕は願うのです 生きて 生きて 生きていたいよ  僕が死んだら 流れ出すエンドロール 僕が主演の 青春群像 お世話になった人達の 名前がずらっと並べば 何時間掛かるか分からないや そんな事考えると ちょっと笑えてくるよな だからエンディングテーマはこんなもんだろ  幼い頃飼ってたペットが死んだとき あまりの悲しさに 出会わなきゃ良かったと思った 手にする喜びと 失う悲しみ 天秤にかけるのは 馬鹿げたことです  偉そうな事を言ったりしてごめんな 本当に僕が言いたい事は つまり 僕の中で生きている 僕が愛したもの達みたいに あなたの中で生きていたいよ  僕が死んだら 流れ出すエンドロール 人はそれぞれ 日常に戻って ふとした時に思い出して 欲しいけどさ 我ながら名作とは言えないもんな そんな事考えると ちょっと笑えてくるよな だからエンディングテーマはこんなもんだろ  失い続ける事で 何かに必死になれる力が宿るのなら 満たされていないってのは 幸せなのかな だとしたら 今の僕はきっと幸せなんだな なのに 心が痛いよ 涙が止まらないよ  あなたが死んだら 流れ出すエンドロール 僕はきっと 脇役だろうな 少し寂しいけれどきっと それでいいんだ あなたが幸せだった 証拠だから  僕が死んだら 流れ出すエンドロール あと18小節のエンディングテーマ あなたの胸に焼きついて 消えないような 気の利いた言葉を 言いたいんだけど そんな事考えてたら もう時間か 最後はやっぱり 「ありがとう」かな
花は誰かの死体に咲くamazarashiamazarashi秋田ひろむ秋田ひろむamazarashi・Yoshiaki Dewa街路樹も染まるから 素知らぬ顔で赤色 裏切られた気分で 寒空の下で 嫌なニュースばかりで 耳を塞いでいたら 発車のベルを聞き逃して 南無阿弥陀仏 母親のあきれ顔 寒々とした旭町 非暴力の近海で爆撃機が飛んで 生活と空想 世俗と現実逃避の成れの果て  人類が誕生し約七百万年 今日までに死んだ人の全ての遺体が 土に埋まってんなら 君が生きてる町も 世界中どこだって誰かの墓場なんだ ぞっとしない話しだが それに救われたんだ 高層ビルもアパートも墓標みたいだ 憂鬱も悲しみも思い出も 分解してくれないか  綺麗でもなんでもねえ 小さな花が咲いた 君の無様の肯定 やむにやまれず生きて 名付けられもしないで 捨てられた生ゴミも 悔やみきれず死んでも 叶えられる事なかった誰かの夢も 一つ残らず土に還るのだ 花は誰かの死体に咲く  町が夜を追い出そうとするから夜空の下 大げさに騒いでは炎を焚いた ビルの明かり 街灯 電飾看板など ついに都市は孤独を克服したのだ それでも田舎の夜を 一人で彷徨うより 募る都市の寂しさは一体なんだろう きっと人と比べてしまうから 僕の幸福は相対的だった  綺麗でもなんでもねえ 汚れた友が笑えば 僕の失敗の肯定 選べなかった道で 恥も外聞もねえ 抱きしめたあの人も 向かい風の嘲笑も 讃えられる事なかった君の勝利も 一つ残らず土に還るのだ 花は誰かの死体に咲く  かつての戦場に人が営んだとて 悲惨な事件の現場に花手向けたとて 捨てられた町に未だ木々が根付くとて 祖父へのお供え物に虫がたかるとて 虚しさに生きてその最中に笑えよ さよならは一瞬だその最中に歌えよ 朽ちる命抱きしめて泣きじゃくる晩は 踏みしめてる土に祈れ生命賛歌  綺麗でもなんでもねえ 命が今日も笑えば 人の傲慢の肯定 逃れられぬ命を 逃げるように生きてよ 笑い合えたこの日々も 失くした日の痛みも なんとか死にきれそうなこんな人生も 一つ残らず土に還るのだ 花は誰かの死体に咲く
収束amazarashiamazarashi秋田ひろむ秋田ひろむamazarashi・Yoshiaki Dewa海鳥が瓦礫の上空いなないた コンクリート世紀は知恵の数式 今じゃ遠い日のヒエログリフ かつての人の営み 腐食した建造物 侵食する植物の増殖 カンブリア爆発 ハタネズミがサカナを喰らえば 猛禽類が噛り付いて空へ誘った 逆光の太陽が燃え盛る 生き死にの律動 亜熱帯雨林と化した ここ東北の北端にも 湧き水、岩から滲みて 陽が落ちては冷却の星空に聞き入り 平穏が訪れたのだと知る 奪うも奪われるもなく 等しく星の砂塵となりて 唸り 遠吠え 求愛のさえずりや 威嚇のがなりとか 生命のオーケストラ  飲めや歌えや 騒げ愛おしいや 夜通しだ 呼応した鼓動しか物音しない ここ何億夜 規律無しの無秩序と思いきや 命の思想は確かに存在した  飲めや歌えや 騒げ愛おしいや 夜通しだ 呼応した鼓動しか物音しない ここ何億夜 荒廃したとは人の言い様だ ここにはもう人類は居ないのだから
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